協力休業中のBさんに電話インタビューしてみた! 前編

協力休業中のBさんに電話インタビューしてみた! 前編

2020年5月現在、日本全国のパチンコホールは新型コロナの感染拡大を防ぐためにその大部分が協力休業中です。その間、普段ホールで元気に働いているスタッフさんたちは一体何をされてるのでしょうか。こちらの記事では実際に「株式会社大善」が運営するパチンコホール「BBステーション佐野店」にお電話をして、その辺りがどうなっているのか聞いてみました!

 

果たしてどんなお話が飛び出すのか。メモとペンを用意して約束の時間にお電話すると、画面に現れたのは──……。

 

 

あれ……。これは一体。
なんか見覚えのあるモジャモジャ青色……だけども、まさか。

 

 

「ワッサー! ワシャBさんだぽぉー!」

 

【みんな大好き! Bさんとは!】
BBステーションをみんなに知ってもらう為に日本のド真ん中・栃木県佐野市で生まれたクマ型のイメージキャラクター。自分で自分を反町隆史に似てると言い張る強靭なハートを持つ。チャームポイントはアフロとグラサンだぞ! その他、詳しいプロフィールはこちらをチェック!

 

え、今日はBさんがインタビューを受けてくれるの? オイラ真面目な話が聞きたいんだけども、大丈夫……?

 

「ワシャに任せるぽぉー! 報酬はコーラ3本でいいぽぉー!」

 

えー、マジか……。大丈夫かな……。

 

「問題ないぽぉー! それじゃあまずは佐野名物いもフライの美味しい食べ方について特別におしえるぽぉー。ワッサァーッ! レッツインタビューぽぉー!」

 

佐野情報! ちょっと待ってBさん、いもフライもいいけども、今日は「パチンコとコロナ」について聞きたいんだよね。

 

「……それについては私がお答えしましょう」

 

何奴ッ!?

 

「私、Bさんのマネージャーです。お久しぶりですあしのさん」

 

あ! マネージャー! 去年の「パチスロサミット」以来ですね。ご無沙汰しております。いやぁ、良かった。人類いた……! 宜しくお願いします! では早速……。どうでしょう。パチンコとコロナ。やっぱりパチンコに関わる人として、色々思う事はあると思いますが。

 

「そうですね。私個人としては色々残念に思っていることがあります。というのも、パチンコ業界って、メディアで言われるよりも感染拡大防止の意識がちゃんとあるんですよね。例えば営業に関しても(5月某日段階で)休業率が90%以上とか……」

 

そんなに休業してるんですか……!

 

「そうなんですよ。実は最新のデータではそれくらいになっています。でもそういう風に協力している中で、やむにやまれず開けてるお店というのもあって、そこにお客様が集まってるとやっぱり目立つのでそれでまたバッシングを受けて。今はもう業界全体のイメージがどんどん悪くなってる。これはとても残念な事だと思います」

 

たしかに。メディアでの扱いとかが目に見えて辛辣になってきてるのはオイラも感じています。これは業界側からのアピールが足りないから? なんですかね。

 

「うーん……。ご存知のようにこの業界は自分から『こういう事をやってるんだぞ』っていうのはあんまり言わないですね。例えば休業率に関しても、恐らく余暇産業の中ではトップレベルだと思うんです。休んでる法人さんも、社会貢献活動──献血であるとかマスク配布であるとか、実は色々やってるんですけども、いまいち伝わらない」

 

「伝えても、分かって貰えないというのもあるぽぉ! そこが悲しいぽぉー……」

 

なるほど。そういう意味ではあれは凄いですね。最近話題になったドライブスルーお弁当販売。これ、BBステーション佐野店さんは駐車場を提供してらっしゃるじゃないですか。あれはオイラ凄い良いアピールというか、最強の地域貢献だなと思って。あれBさんも販売のお手伝いしてますよね。

 

「子どもたちが車の中から差し入れくれるぽぉー! 今日はグミとプリン貰ったぽぉー! コーラもあるともっと最高だったぽぉー!」

 

「こらBさん。ありがとうございます、でしょそこは……! ちなみにお手伝いというか、Bさん自身は基本的に邪魔しかしてないですね。さっきは駐車場で暴れすぎて轢かれそうになってました(笑)」

 

「ワッサー!! 違うぽぉー! あれは車とモンゴル相撲を取ろうとしたんだぽぉー! オイルが無かったんで途中でヤメただけぽぉー!」

 

 

素朴な疑問なんですが、何故ドライブスルーお弁当販売をやることになったんですか?

 

「佐野はもともと去年の台風の被害がすごかったぽぉー。BBステーションも浸水被害を受けたけども、周りの飲食店のみんなもめちゃめちゃ大変だったんだぽぉー」

 

「そうなんですよ。それで今回は新型コロナが──。これはもう廃業を考える店舗さんとかも出てきてる状態になっていて、それを聞いた私達のほうで、何かお手伝い出来ることはないかなと。広い駐車場もある。入り口には告知用の液晶ビジョンもある。休業中なので人手もある」

 

「ワシャもいるぽぉー!」

 

「そうだね。Bさんもいる。実際、Bさんこう見えて子どもに人気が高くて、Bさんに会いたいとか、会えなくて寂しいとか、そういう声もありましたし、そこで彼にも手伝って貰うということでお声掛けさせて頂いたら、地域の飲食店の店長さんがじゃあ一緒にやりましょうと。経緯としてはそんな感じですね」

 

……実際どうです? やってみて。SNSでしか拝見してないのですが、反響といいますか、結果的なものは。

 

「初日は2時間で50個。その次が60個。次で100個と、だんだん伸びていますね」

 

「ワシャが手伝ったから売れたんだぽぉー!」

 

「Bさん何もやってないよね……。反響という意味では『やって良かったなぁ』と感じた事がひとつあります。今回最初は1店舗の飲食店さんと一緒にやってたんですが、途中で協力店が増えたんですね。そのうちひとつは飲食店さんの方からTwitterを見て連絡をしてくださって。その方はもともとパチンコ業界にあまり良い印象を持たれてなかったようなのですが、今回のお弁当販売の件で『ああ、パチンコ屋さんもこんな事をやってるんだね』と、少しだけ見直していただけたみたいで」

 

「美味しいお弁当の種類が増えてワシャも嬉しかったぽぉー!」

 

へぇ! それは良い話ですねぇ……! それはやっぱ、業界全体のイメージアップ? みたいなのに繋がるのかな。なんだろう。地域貢献って感じですねぇ!

 

「はい。本当にありがたい話です。パチンコ店というと、あまり良いイメージを持たれて居ない方もいらっしゃるんですね。それはやっぱり情報の格差だと思うんです。例えばこの仕事を簡単に儲かるビジネスと思ってらっしゃったり、あるいは余剰資金が一杯あってどれだけ休んでも絶対潰れないと思っていらっしゃったり。実際そんな訳はないのですけども──」

 

あー分かります。というかオイラもこういう仕事するまではそう思ってた部分があります。

 

「それが一般的なのかもしれませんね。ただ、よっぽど大企業だと違うのですが、ほとんどのパチンコホールを運営する法人は個人商店とそんなに変わらないんですよ。休んだら普通に廃業してしまいますし、地域の他の会社と一緒なんです。今回こういう状況になり地域の方とも改めてそういう接点を持つことができて、やっぱりしっかり話してみたら『パチンコも大変ですね』と。そういう話が出来たのは、私達の今後の営業にとっても凄く良い事だったと思います」

 

……新型コロナはパチンコホールだけじゃなく、当たり前ですが地域全体の問題です。

 

特に佐野は2019年の台風被害の傷跡が未だ色濃く残っています。そういう場所だからこそ、地域で商売をする一員として、あるいは、遊技を通じてみなさんを笑顔にするパチンコホール運営者として、普段お世話になっている地域のために、一体何ができるか。そう考えた末、休業中に出来ることのひとつとして「ドライブスルーお弁当販売」があったそうです。

 

大変なときだからこそ、地域密着・地域貢献。未来に向けて今出来ることをやる。

BBステーションさんの「ドライブスルーお弁当販売」には、そういう気持ちが込められていました。

 

さて、前編はここまで。後編へ続く!

 

▲インタビュー後、佐野店さんでの取り組みを受けて「BBステーション日暮里店」でも、同様の取り組みが行われました!